本日午後3時前の東北太平洋沖地震、東京のマンション自宅で体験。当地・江戸川区は震度5強だったらしいが、マンション高層部だったせいか、いまだかつて体験したことのない揺れ。

台所の棚の中では食器がガチャンガチャンぶつかりあってるし(じっさい何枚か皿が割れた)、本棚もグラングランと揺れはじめた。その前にいたので、思わず跪いて体重をかけて支えたりした。何か体感的には右に左に建物が20~30センチも揺れているかんじ。妻はなんか絶叫して、小学生の息子をダイニングのテーブルの下にひきずりこむ。

本はバラバラ飛び出し、ダイニングのテーブルの上に置いてあったコーヒー入りのカップが吹っ飛んで、じゅうたんの上に落ちた。テレビラックの下の段のレコーダーは半分飛び出し、テレビ自体も斜めにずれて今にも転落しそう。そんな地震が2分間ほどか。建物壊れちまうんじゃないか、もうやめてくれ、もうやめてくれ。必死で願った。

初期微動からしばらく時間があったので、アタマの片隅では震源地が遠いことだけはわかっていた。いわゆる直下型の東京大地震じゃない。しかし、それにしては強い、強すぎる。じっさい、凄い地震であったわけだ。長い2分間だった。犠牲者の冥福をお祈りしたい。

教訓。東京大地震はこんなものじゃすまんだろう。家具の固定とか、おざなりにしていたが、なんとかしないといけない。


そのあと、余震の続くなか、都心の会社まで歩きとバスで行った。夜勤だったので。マンション前の道路、水道管が破裂したようでひどく冠水していた。公園には怖くなって避難してきた人々の姿。おそらくこんな地震は想像したこともなかったであろうインド人たちが(この街には多くのインド人が住んでいるのである)、不安げな表情で寄り添いあうように固まっている。

都心に向かっていくと、歩道を凄い数の人が歩いていた。行く人、帰る人。日本人は勤勉であると思った。

(3月27日追記)なお、ここで記した道路の冠水は、じっさいには液状化現象によるものであった。念のため訂正しておく