その後、福島第一原発の重篤な事故も発生し、予断を許さない状況が続く。さきほど三号機の管制室に外部電源が入ったとの報があったが、まだまだ紆余曲折はあるのではないか。

いまんとこ、東京の放射線量はやや高止まりで、0.15マイクロシーベルト毎時といったところ。もっとも、ネットで調べると、ローマでは恒常的に0.25ほど出ているらしい。東京はまだそれほど慌てる必要はない。

ただなぁ、なんか今つくづく思うのは、もう俺たちは3.11以前には戻れないんだな、ということ。なんやかやいっても原発はなんとかコントロールできるし、そのエネルギーによってたつ現代文明もなんとか維持していける。そんな思い込みの危うさが一気に明らかになっちまった。

万単位の死者も出ている。復興はしなけりゃならないし、出来る、とはおもう。だがある種、俺たちの傲慢がはっきりしてしまった今、じゃあこれからどうやって生きていけばいいのか。俺たちは文明論的な重い問いをつきつけられているんだ。もう無邪気ではいられない…