敬愛すべきUFOフリークの方々が良い本だと褒めていたので、久々にUFO本を読む。『ロズウェルにUFOが墜落した』(ドナルド・シュミット,トマス・キャリー著、学研マーケティング)。
気象観測気球だとかモーグル気球だとかマネキンだとかを人々が誤認した事例だとされているロズウェル事件について、「いやあれはそんなもんじゃなかった」という証言を(伝聞含めて)片っ端から集めまくった労作である。
もう軍関係者が実名でガンガン出てきて、「実は・・・」みたいな話をたたみかけるように積み重ねている。言い方は悪いがこれ、すべて真っ当な取材によるものだとしたら、けっこう説得力ある。マック・ブラゼルも「遺体」を見ていたらしい、なんて話も初耳だったし。
もひとつ、これは確かシュミットの前作にも書いてあったと思うが、ブラゼルが事件後一時軟禁されたとか、目撃者が口止めされたり脅迫されたり(しゃべったら家族皆殺しだぞw)したとか、その辺の情報管理の徹底ぶりが実にリアルに書き込まれておって、「うーん、たかが気球だったらここまではやらんだろ」的心証が形成される。個人的には、個々の証言の信憑性以上にこの「当局のあわてふためきぶり」が謎なんである。懐疑派は「いや、モーグル気球は当時は国家の最高機密であったのだぞ。このぐらいの脅しは当然」といっているのでしょうか?
だがしかし。回収されたという所謂エイリアンについては、本書ででてくる話もほとんどが「チラ見」。物証としての「シート状の形状記憶合金」だって、そんなものが本当にあったとしたら(いかに米軍が有能かつコワモテであったとしても)誰かこっそり持ち出したものが残っていて当然のような気もする。
いったいどういうことなのか。ともあれ、すっかりケリがついたと思っていたロズウェル事件にはまだまだスッキリしない謎がある、そこまではわかった。良書である。
気象観測気球だとかモーグル気球だとかマネキンだとかを人々が誤認した事例だとされているロズウェル事件について、「いやあれはそんなもんじゃなかった」という証言を(伝聞含めて)片っ端から集めまくった労作である。
もう軍関係者が実名でガンガン出てきて、「実は・・・」みたいな話をたたみかけるように積み重ねている。言い方は悪いがこれ、すべて真っ当な取材によるものだとしたら、けっこう説得力ある。マック・ブラゼルも「遺体」を見ていたらしい、なんて話も初耳だったし。
もひとつ、これは確かシュミットの前作にも書いてあったと思うが、ブラゼルが事件後一時軟禁されたとか、目撃者が口止めされたり脅迫されたり(しゃべったら家族皆殺しだぞw)したとか、その辺の情報管理の徹底ぶりが実にリアルに書き込まれておって、「うーん、たかが気球だったらここまではやらんだろ」的心証が形成される。個人的には、個々の証言の信憑性以上にこの「当局のあわてふためきぶり」が謎なんである。懐疑派は「いや、モーグル気球は当時は国家の最高機密であったのだぞ。このぐらいの脅しは当然」といっているのでしょうか?
だがしかし。回収されたという所謂エイリアンについては、本書ででてくる話もほとんどが「チラ見」。物証としての「シート状の形状記憶合金」だって、そんなものが本当にあったとしたら(いかに米軍が有能かつコワモテであったとしても)誰かこっそり持ち出したものが残っていて当然のような気もする。
いったいどういうことなのか。ともあれ、すっかりケリがついたと思っていたロズウェル事件にはまだまだスッキリしない謎がある、そこまではわかった。良書である。
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