Kindleの新型ディバイスがようやく発表になったわけだが、iPadキラーとして登場がウワサされていたカラー液晶タブレットKindle fireのほかに、巷間「Kindle4」などとも呼ばれていた従来型のE-inkの新タイプも出るというハナシである。そんな話きいてなかったからちょっぴりサプライズ。そっちのほうには興味がある。参考記事はこのへん

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で、そのE-ink版のほうであるが、画素数などは変わらないけれどもキーボードを排してタッチスクリーンを搭載したKindle touchが目玉とのこと(写真参照)。このKindle touch、グレードなどに応じて99~189ドルとか書いてある。けっこう安い。ただし日本に出荷してくれるかどうかは、現時点でよくわからん。

うーむ、しかしKindle3所有者としては、直ちに触手を伸ばしたくなるほどのタマではない、と思う。たしかに洋書読んでて辞書を引くときなどタッチスクリーンはすこぶる便利であろうし、若干のサイズダウンなどチューンナップも施されているようでもある。が、俺にかんしていえば現時点では自炊したPDFファイルのリーダーとしての役割を期待してる部分が大きいわけだから、今のところかなりのストレスを感じている6インチという「画面の小ささ」が解消されていないのならば、さほどのアドバンテージは感じない。まぁ例のEPUB3.0対応の電子本が一般化するようになれば文字の拡縮は自在になるわけで、その時点で「6インチ」は別に気にならなくなるのであろうが。

というわけで、自炊資産の活用ということも併せ考えれば、期待したいのは9.7インチのKindle DXの後継機。さらに日本語縦書き&ルビが可能となるEPUB3.0対応バージョンということであれば文句はない。そんなのが本当に出るのか、という気がしないでもないんだが、しかし「アマゾンは黒船よろしく近々日本の電子図書市場に乗り込む構えだ」というのはずいぶん前から語られているストーリーだし、一気に日本のマーケットを押さえてしまおうというのであれば、進出にあわせてそれぐらいのスペックをもった安価なリーダーを戦略的に投入してくる作戦もアリだろう(と思いたい)。風雲急を告げる、のであろうか。