また朝日新聞が今朝の新聞でトンチンカンなことを書いていたので、念のため指弾しておこう(笑)。

その1 蒼井そら
昨今の尖閣をめぐる日中関係悪化をふまえて、一風変わった「日中友好」活動にとりくんでいる人たちへのインタビューがオピニオン面に掲載されている。
で、その一人としてAV女優の蒼井そらが登場している。ご承知の方も多かろうが、彼女は中国版ツイッターの「新浪微博」というところにしばしば書き込みを行っており、もちろん彼の地の男どもも彼女のAVビデオをさかんに見ているということなのだろう、「性の師匠・蒼井空老師(蒼井そら先生)」(byウィキペディア)みたいに呼ばれて熱烈なファンを獲得しているらしい。
そういう流れで紙面に登場したのでしょう蒼井そらさん、まぁ確かに彼女がここで言っていることは至極まっとうであると思うし、それはそれでいい。しかし、朝日新聞にはひと言いっておきたいことがある。
ここ数日のことなのだが、蒼井そらさん、このたびの尖閣問題でこの中国版ツイッターで「日中友好」みたいなことを訴えたら「何いってやがる」的コメントが一気に寄せられ炎上中、という話がネット上ではガンガン広まりつつある。
ところが記事にはその「大炎上」のことがぜんぜん書いてない。確かに彼女、最近「日中友好」と書いた習字をアップしたらすぐに3万回転送されました、みたいなことを語っていて、つまりこれが例の問題なのだが、そのへんは何ともぼかした書き方である。
となるとだな、ひょっとしたら「日中友好=蒼井そらルート」というのは既に途絶しているのではないか? とすれば、けさの記事みたいにこのタイミングで「日中の架け橋」的存在として登場するのは完全に的外れなような気がするのだが、どうなのでしょう朝日新聞さん?
いや、その辺はまだ「蒼井そらルートはまだ死んでいない、擁護者も多い」という可能性もないではないので、とりあえずは良しとしよう。本当の問題はまた別にある。
まずオヤ?と思ったのだが、彼女の肩書きは「タレント」になっている。で、略歴には「セクシー女優として出演作がアジア圏で大人気」とある。それからインタビューの中では「私がかつて出ていたセクシービデオ」みたいな表現もある。
違うでしょうよ。
そもそも彼女が中国で人気になったというのは、AV女優がAV女優であることを隠そうともせず、いやむしろそういう自分に何ら恥じるところはないヨといって胸を張って公然大衆に語りかけたというところにあったんじゃないのか? 女裸一貫のいさぎよさっつーか、そういうものがあったからこその蒼井そら中国ブレイクなんであって、そこんところ誤魔化したら、ここに彼女が登場する意味はないンではないか。
であるだけに、ちょっと考えてしまうのだが、これは朝日新聞の側で「天下のクオリティペーパーでAV女優が時事問題を語る、っつーのはヤッパまずいでしょうよ」という意識が働いて、AV女優→タレント、AVビデオ→セクシービデオ、という言葉狩りが行われた可能性ナシとしない。もしこの想像があたっているのであれば、これはオレのよく言う「朝日新聞独特の貴族趣味」のアラワレということになる。
いや、もちろん彼女の事務所とかから「あからさまにAV女優とは書かないでヨ。これからバラエティとかで売ろうと思ってるんで」とか頼まれてこういう話になったのかもしれないので、そこんとこは何とも言えんのだが、仮にその場合でも朝日新聞の側には「いや、アンタはAV女優としてこういう地位を築いたんだから、そういう事なら話はなかったことにしましょうや」という権利ぐらいある筈なのである。そういうあれこれを想像すると、ヤッパリ朝日新聞は貴族趣味でいやらしいという結論になるのだった。

その2 川島隆太
例の「天声人語を書き写すとタメになるので、やってみよー」というインチキムーブメントをさらに広めたいらしく、「まなぶ@朝日新聞」とかいう宣伝ページでこんな特集をしている。
「天声人語書き写しノート」に脳トレ版
プラス1分 記憶力鍛える
つまり
天声人語を1分間眺めて覚える→文章を思い出してマス目に書き入れる→正確に書けた文字数を数える
こういう練習を重ねると「脳の働きを著しく高める効果が期待できる」のでやってみよう、という新手の商売を始めたのだった。で、このセリフを吐いて広告塔の役割を果たしていらっしゃるのは、あの東北大の脳科学車・川島隆太さん。ニンテンドーDS用ソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の監修をして、一気に名を売ったあのセンセイである。
だがしかし、待ってくれ、このセンセイはもちろん「脳を鍛える大人のDSトレーニング」をやると脳が活性化されてヨロシイと主張されているわけだが、その議論はあんまり科学的でない、といって一部で批判されてたりしたのではなかったか?
つまり任天堂の脳トレやると脳血流が増加する→脳によろしい、というロジックらしいんだが、そういう因果関係は科学的には実証されてないじゃん、という批判である。そういうセンセイを連れてきてだネ、天声人語を暗記すると頭によろしいとか言わせるのは天下の公器として如何なものだろうか?
いや、仮に百歩譲って、こういう丸暗記のトレーニングが「脳に良い」としても、なんでそれが「天声人語」でないといかんのか? これまで散々言ってきたが、別にこのコラムは素晴らしいことばかり説いているわけじゃなくて、かなり眉唾なことをダラダラと書いてきている。どうせ文章を読んで丸暗記して筆記せよ、というんだったら、四書五経とかのほうが良いのではないだろうか。古典だし。あるいはそれこそ般若心経の写経でもいいかな。いやむしろ作家とかどうだろう。幸田文あたりがいいかな? 少なくとも「天声人語」などよりはるかに良いであろう。

その1 蒼井そら
昨今の尖閣をめぐる日中関係悪化をふまえて、一風変わった「日中友好」活動にとりくんでいる人たちへのインタビューがオピニオン面に掲載されている。
で、その一人としてAV女優の蒼井そらが登場している。ご承知の方も多かろうが、彼女は中国版ツイッターの「新浪微博」というところにしばしば書き込みを行っており、もちろん彼の地の男どもも彼女のAVビデオをさかんに見ているということなのだろう、「性の師匠・蒼井空老師(蒼井そら先生)」(byウィキペディア)みたいに呼ばれて熱烈なファンを獲得しているらしい。
そういう流れで紙面に登場したのでしょう蒼井そらさん、まぁ確かに彼女がここで言っていることは至極まっとうであると思うし、それはそれでいい。しかし、朝日新聞にはひと言いっておきたいことがある。
ここ数日のことなのだが、蒼井そらさん、このたびの尖閣問題でこの中国版ツイッターで「日中友好」みたいなことを訴えたら「何いってやがる」的コメントが一気に寄せられ炎上中、という話がネット上ではガンガン広まりつつある。
ところが記事にはその「大炎上」のことがぜんぜん書いてない。確かに彼女、最近「日中友好」と書いた習字をアップしたらすぐに3万回転送されました、みたいなことを語っていて、つまりこれが例の問題なのだが、そのへんは何ともぼかした書き方である。
となるとだな、ひょっとしたら「日中友好=蒼井そらルート」というのは既に途絶しているのではないか? とすれば、けさの記事みたいにこのタイミングで「日中の架け橋」的存在として登場するのは完全に的外れなような気がするのだが、どうなのでしょう朝日新聞さん?
いや、その辺はまだ「蒼井そらルートはまだ死んでいない、擁護者も多い」という可能性もないではないので、とりあえずは良しとしよう。本当の問題はまた別にある。
まずオヤ?と思ったのだが、彼女の肩書きは「タレント」になっている。で、略歴には「セクシー女優として出演作がアジア圏で大人気」とある。それからインタビューの中では「私がかつて出ていたセクシービデオ」みたいな表現もある。
違うでしょうよ。
そもそも彼女が中国で人気になったというのは、AV女優がAV女優であることを隠そうともせず、いやむしろそういう自分に何ら恥じるところはないヨといって胸を張って公然大衆に語りかけたというところにあったんじゃないのか? 女裸一貫のいさぎよさっつーか、そういうものがあったからこその蒼井そら中国ブレイクなんであって、そこんところ誤魔化したら、ここに彼女が登場する意味はないンではないか。
であるだけに、ちょっと考えてしまうのだが、これは朝日新聞の側で「天下のクオリティペーパーでAV女優が時事問題を語る、っつーのはヤッパまずいでしょうよ」という意識が働いて、AV女優→タレント、AVビデオ→セクシービデオ、という言葉狩りが行われた可能性ナシとしない。もしこの想像があたっているのであれば、これはオレのよく言う「朝日新聞独特の貴族趣味」のアラワレということになる。
いや、もちろん彼女の事務所とかから「あからさまにAV女優とは書かないでヨ。これからバラエティとかで売ろうと思ってるんで」とか頼まれてこういう話になったのかもしれないので、そこんとこは何とも言えんのだが、仮にその場合でも朝日新聞の側には「いや、アンタはAV女優としてこういう地位を築いたんだから、そういう事なら話はなかったことにしましょうや」という権利ぐらいある筈なのである。そういうあれこれを想像すると、ヤッパリ朝日新聞は貴族趣味でいやらしいという結論になるのだった。

その2 川島隆太
例の「天声人語を書き写すとタメになるので、やってみよー」というインチキムーブメントをさらに広めたいらしく、「まなぶ@朝日新聞」とかいう宣伝ページでこんな特集をしている。
「天声人語書き写しノート」に脳トレ版
プラス1分 記憶力鍛える
つまり
天声人語を1分間眺めて覚える→文章を思い出してマス目に書き入れる→正確に書けた文字数を数える
こういう練習を重ねると「脳の働きを著しく高める効果が期待できる」のでやってみよう、という新手の商売を始めたのだった。で、このセリフを吐いて広告塔の役割を果たしていらっしゃるのは、あの東北大の脳科学車・川島隆太さん。ニンテンドーDS用ソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の監修をして、一気に名を売ったあのセンセイである。
だがしかし、待ってくれ、このセンセイはもちろん「脳を鍛える大人のDSトレーニング」をやると脳が活性化されてヨロシイと主張されているわけだが、その議論はあんまり科学的でない、といって一部で批判されてたりしたのではなかったか?
つまり任天堂の脳トレやると脳血流が増加する→脳によろしい、というロジックらしいんだが、そういう因果関係は科学的には実証されてないじゃん、という批判である。そういうセンセイを連れてきてだネ、天声人語を暗記すると頭によろしいとか言わせるのは天下の公器として如何なものだろうか?
いや、仮に百歩譲って、こういう丸暗記のトレーニングが「脳に良い」としても、なんでそれが「天声人語」でないといかんのか? これまで散々言ってきたが、別にこのコラムは素晴らしいことばかり説いているわけじゃなくて、かなり眉唾なことをダラダラと書いてきている。どうせ文章を読んで丸暗記して筆記せよ、というんだったら、四書五経とかのほうが良いのではないだろうか。古典だし。あるいはそれこそ般若心経の写経でもいいかな。いやむしろ作家とかどうだろう。幸田文あたりがいいかな? 少なくとも「天声人語」などよりはるかに良いであろう。
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