
きのうスーパーで「坊っちゃん牛乳」というのをみかけて、オヤと思った。
つまり文豪漱石の「坊っちゃん」の舞台になった愛媛産の牛乳で、つまりはこの名作にちなんでネーミングされた牛乳ということなのであろう。
しかし、先般「坊っちゃん」を再読したばかりの俺としては、どうにも解せない。なぜって、あの小説では、ご当地・松山は激しく罵倒されていたのではなかったか。たしか褒めているのは温泉ぐらい。とりわけ松山の人間というのは一から十までダメ、みたいな筆致であったから。
もちろん小説なので、別に漱石自身がそう思っていたということにはならないが、しかし自分の故郷をあしざまに罵る小説をありがたがって、地場産品のネーミングに利用する、というのはどういう神経なのだろう? どうなのだ愛媛県民よ。
なんかこういうところがだネ、宗主国にバカ扱いされてるのにヘイコラしてついていく植民地の連中の、なんつーか植民地根性に毒された根性を感じさせる。いいのかこういうことで。自分たちがイイというならいいが。
コメント