日本は中国人の感情修復に一層努力を、中国側に責任ない=中国外務省
[北京 11日 ロイター] 中国外務省は、日本の歴史教科書問題などをめぐり、中国国内で反日デモが発生したことを受け、日本が中国人の感情をいやすためにさらに努力すべき、と指摘したうえで、現在の中日関係の状況に関し中国側に責任はない、との認識を示した。
新華社通信が伝えた。
新華社は、「中国外務省の秦副報道局長は、現在の中日関係の状況に関する責任は中国にない、と述べた」としたうえで、「日本は最大限真摯(しんし)な態度と適切な方法をもって、中国人の感情に関する重要な問題に対応しなければならない。日本は相互信頼促進と両国間関係維持につながるための努力をもっとすべきで、逆のことはすべきでない」と伝えた。
町村信孝外相は10日、王毅・駐日中国大使に在中国日本大使館が9日にデモ隊の攻撃を受けたことに公式陳謝と賠償を求めている。
一方、同じ10日に中国外務省が、反日デモ参加者らに対し、「冷静さと分別」を求めた、と伝えられている。
(ロイター) - 4月11日11時13分更新
という話なわけです、じっさい。一つ思うことは、実は歴史的背景こそ違うんだけれも、戦前も中国に進出(侵略?)していった日本人コミュニティーが現地の人々の「侮日」運動の餌食となって、で、日本人が総体として「ナンダコノヤロー」状態になっていった経緯があるわけですな。歴史は繰り返す、んでしょうか、やっぱり…。
とはいいながら、テレビでデモに参加している中国人の映像なんかみてると、「国家というものへの帰属感情が明確なものとしてある」といったらいいのか、まあ「中国の顔に泥ぬりやがって、オラ怒ったぞー」的な雰囲気が漂ってるわけですなー(もっともテレビカメラを意識してか、にやにやしてる御仁もけっこういましたが)。
翻っていまの日本人を考えてみると、確かにああいう映像みるとコンチクショーとは思うけれど、「日本という国」を自己と不可分のもののように思って激高してしまうような人は、アンマリいないんじゃないか。つまり、総じて「国家」というものにたいして冷めている。
右派の人は嘆かわしいというでしょうが、中国あたりと比べると相当にポストモダンのほうにいっちゃってる感じがする。それが今回の出来事でどう変わっていくか、が問題ではあるのですが。
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