「2ちゃんから生まれた電車男の二番煎じストーリー」ということで前々から話には聞いていたものの、バカにしてずっと敬遠していた「痴漢男」というお話がある。映画にもなったヤツね。

しかし、このところネットを浮遊していて「痴漢男」のマンガをアップしているサイトに何となくたどり着いた。マンガ版なのでついつい読んでしまったが、そうすると、意外や、けっこう琴線に触れるところがあった。

まぁ話自体は他愛がない。大学生のオタク青年がふとしたきっかけで痴漢に間違えられる。疑いはすぐに晴れるのだが、これがきっかけで、彼は「被害者」の女性&彼女の友だちと仲良くなってしまう。そこから愛が芽ばえ、ちょっとした三角関係のもつれとか紆余曲折あって、しかし最終的にはハッピーエンドにいたる…というストーリー。

この間、オタク青年がネット上の同輩たちに向かって「身の上相談」をする、というところがまさしく「電車男」の二番煎じと言われる所以なのだが、このあたりはどうも既視感があって「なんだかな~」という感じはぬぐえないのだった。

「電車男」同様、実話かどうかもよくわからんし、陳腐といえば陳腐なんだけど、どういうのかなー、改めて考えると、オレって、『もてない童貞男のサクセス(セクロスw)ストーリー』というパターンには、無条件で何かグッときてしまうンだなー。まぁマンガバージョンだから、登場するヒロインなんか魅力的に描かれてるという点も大きいんだろうけど(余談ながら、この描き手、うまいわほんと)。

オレも若いころは(いまもw)異性にはトンと縁がなくて、そうとう鬱々とした日々を送っていたから、なんか「ありえたかもしれない青春」への悔悟みたいなものが今もコンプレックスとして残ってるんだろーな、たぶん。甘酸っぱい恋か、いいよな~藻前ら…みたいな感じでね、どっか「急所」を衝かれちまうンだな(遠い目…笑)。

いやぁ、四十ヅラさげた中年がこんなヤワなこと言ってたら恥ずかしいのは重々承知してるんだがね、駄目です、こーゆーの弱い。白旗揚げちゃいます。まだオトナになりきれてねーやオレ…。

【追記】で、ちょち気になってブログで「痴漢男」どんな風に書かれてるか見て回った。う~む、やっぱ中高生のレスポンス多いみたいね。「恋したくなった」とかね。うん、ワカルワカル。おじさんも応援するよ。「いのち短し恋せよ乙女」だから。ほんとに!