数日前ですが、トヨタ伝統のスペシャルティーカー、セリカが近く生産・販売停止、とのニュースがありました。うーん、わが青春の名車よ、さらば、といった感じです。ちょうどこの写真のように、白いクルマでした。
振り返ってみると、あれは1986年でしたか、社会人になって2年目、満を持して買った初めてのマイカーがセリカでありました。
ツインカムエンジンとやらを積んだハッチバック、確か1600ccではありましたが、軽量ボディを利してキビキビ走る良い車でした。もっとも後部座席はとてもオトナを乗せるスペースとは思えず、たまに人を乗せる時なんか、いたく恐縮したもンです。それから当時は北海道の豪雪地帯に住んでいたものですから、ちょっと油断すると雪の上に車体が乗り上げてタイヤが効かなくなる「亀の子状態」の危機もありましたし、フロントのエアスポイラーで雪を押しのけていくラッセル車状態も日常茶飯事。「格好つけて失敗したかな~」と冬場はしばしば後悔したものですが、しかし大好きな日常の足でした。そーいえば、今のカミさんもたまにあのセリカに乗せたっけ…。
やがてこの車を手放し、車ナシの生活がしばらく続いたのちに買ったのがスバルのインプレッサ、それからレガシーワゴンと乗り継いで今にいたるわけですが、家族もちの身、もうあんな車には乗れないナ~という訳で、ずっとわが思い出の中に生きていたのがセリカなのでした。
そういえば、ユーミンの名曲「よそゆき顔で」にはこんな一節がありました。
「♪砂埃りの舞うこんな日だから 観音崎の歩道橋に立つ ドアのへこんだ白い セリカが 下をくぐってゆかないか♪」。何十年も生きていると、なにもかもみんな懐かしい思い出になっていきます…。
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