「プルーフ・オブ・ヘヴン」を読んでてロバート・モンローの話が出てきたので思い出したが、この人物もヴァレの『ディメンションズ』に登場している逸材である。どういう文脈かというと、モンローが体外離脱して何やら奇妙な人物と出会った体験が或る種のコンタクトにどっか似てんじゃねーか、というのである。

で、このロバート・モンロー(1915-1995)であるが、邦訳もあるし、日本語のウィキペディアにも出ているぐらいの有名人。たぶん日本にもファンは多いのではないか。自ら体外離脱を体験し、その研究のため1971年にモンロー研究所を設立した「超心理学研究者」ということになっている。

で、変性意識状態をもたらす「ヘミシンク」という技法を開発したらしい。オレは彼の本を読んだことがなく、この人物のことはホントは全然知らんのでウィキペディアを引用しておくが、ヘミシンクとは「右耳と左耳に左右それぞれ波長がわずかに異なる音を聞くことで、右脳と左脳の脳波を同調させるバイノーラルビートという原理に基づいている。そのバイノーラルビートにピンクノイズ音をかぶせ、複数のバイノーラルビートを同時に聴かせる、その音源がいわゆるヘミシンク音源である。また、各種プログラム、ヘミシンクCDと表現するときはヘミシンク音源に言葉によるイメージ誘導が付加されている。ヘミシンクCDにはヘミシンク音源だけのCDと、あらかじめ目的を定めた誘導瞑想のCDの2種類がある」。

ふむ。何のことか全然ワカランが、読んでるとなんかこう、ウィルヘルム・ライヒ的というか、どっかそそられるものがある。こういうところにも目配りするあたり、さすがヴァレ先生である。

monroe
モンロー先生。「プルーフ・オブ・ヘヴン」に「ヘミシンクすげぇゼ」みたいなことが書いてあって、その瞬間、「この本は怪しいんじゃないか」という疑念が兆したのだが、いやしかし、あんまりハナから人を疑うのはよくないかもしらんと反省したりもする