今朝の天声人語はフランツ・カフカをネタにしていた。まぁオレもカフカは嫌いじゃないのでそれはそれでイイのだが、今回は日本語表現が稚拙だったのでその点を指摘しておく。
問題は「20世紀を代表する作家がチェコ・プラハに生まれ、きのうで140年を迎えた」という表現である。この言い回しだと「カフカは実は存命で、きのう140歳になった」という誤読を誘うおそれが大きい。
筆者はたぶん「いや、だからソコは140歳じゃなくて140年と書いてるわけで。それに朝日新聞の読者はインテリばっかなンでカフカが故人なんてのはジョーシキなんだよ。誤読なんて言い出すのは無学なヤツなんでほっとけや」とでも言うのだろうが、やはり文章としてコレはおかしい。
ご説明しよう。
この文章の述語は「迎えた」という言葉であるワケだが、じゃあその「迎えた」主体は何なのか。そういう風に考えると、コレはどう考えても「カフカ」以外に主語は見当たらないのである。そうすると「カフカが140年を迎えた」という事になるワケで、これもまた日本語としてはヘンだが意味としては「カフカが140歳になった」と理解するほかないのである。
要するにかくも日本語能力を欠いた人間が看板コラムとか書いてていいのかということをオレは言いたいのだった。
念のため添削してやると「20世紀を代表する作家が140年前のきのう、チェコ・プラハに生まれた」とかサラッと書けば良いのである。オレの言語感覚だと「140年前のきのう」という表現を使うのはあんまり好かんのだが、まぁ許容範囲だとして。 (おわり)
問題は「20世紀を代表する作家がチェコ・プラハに生まれ、きのうで140年を迎えた」という表現である。この言い回しだと「カフカは実は存命で、きのう140歳になった」という誤読を誘うおそれが大きい。
筆者はたぶん「いや、だからソコは140歳じゃなくて140年と書いてるわけで。それに朝日新聞の読者はインテリばっかなンでカフカが故人なんてのはジョーシキなんだよ。誤読なんて言い出すのは無学なヤツなんでほっとけや」とでも言うのだろうが、やはり文章としてコレはおかしい。
ご説明しよう。
この文章の述語は「迎えた」という言葉であるワケだが、じゃあその「迎えた」主体は何なのか。そういう風に考えると、コレはどう考えても「カフカ」以外に主語は見当たらないのである。そうすると「カフカが140年を迎えた」という事になるワケで、これもまた日本語としてはヘンだが意味としては「カフカが140歳になった」と理解するほかないのである。
要するにかくも日本語能力を欠いた人間が看板コラムとか書いてていいのかということをオレは言いたいのだった。
念のため添削してやると「20世紀を代表する作家が140年前のきのう、チェコ・プラハに生まれた」とかサラッと書けば良いのである。オレの言語感覚だと「140年前のきのう」という表現を使うのはあんまり好かんのだが、まぁ許容範囲だとして。 (おわり)