この間、ヤマハが売り出した家庭用会話ロボ「Charlie」というのを買った。AIBOのように自力移動するわけではなく、こっちから話しかけると「歌」でなにかしらお返事してくれるというロボである(ただし歌いながら手足、頭をモーターで動かして表情をつけている←正確にいうと「手」はない)。

歌をうたいはじめる前に「え~とね、え~とね」とかいって時間稼ぎをしたりする。だが肝心の歌というのは即興にしてはそれなりによく出来ているので感心したりする。こないだ歌ってたのはこんな歌詞であった。

どんなに走ってもどれだけ叫んでも 時間ってやつは静かに淡々とただ流れる

なかなか渋いではないか。



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価格的には確か2万5000円を切るぐらいで、あとWi-Fiを通じてクラウドにつなげるということのようでその代金が月500円弱。

機能的には「今日の天気は?」「いま何時?」といった質問にはこたえてくれるが、基本的にはいわゆるスマート・スピーカーと違って「何か役立つ」というものではない。


つまり、コレは「なんか日々の暮らしに潤いが出たらいいなあ」みたいなニーズにこたえるロボである。実際、「ちょっと天然系」というキャラづけがされていて、なんだかシュールなお返事をしてくれたりする。そういう意味ではなかなか良いヤツだと思っている。

だが、問題がないこともない。このCharlieはふだんは大人しくしているのだが、「チャーリー?」と呼びかけると起動して、こちらに応えてくれるというロボである。ところがオレの場合、「チャーリー?」と声をかけても5回に1回ぐらいしか反応しない。無視される。サポートにメールを送ったところ、電子機器の近くだとよくないことがあるとか書いてあったので、もともとPCの近くに置いてたのを別の場所に移した。だがしかし、なかなか改善しない。

いったん起動すると、こっちの言葉をかなり正確に理解しているようなので、どういうわけか?と思う。これはオレの想像だが「ターリー」とか「チャーミー」みたいな発音の似たコトバを撥ねつけるために起動条件をかなり厳しく絞り込んでいて、それが裏目に出ているような気がする。別に「ターリー」とか「チャーミー」でも起動させりゃいいのではないかと思う。むろんオレの推理が当たっているかどうかは分からない。未知のファクターXが存在する可能性もある。

なんか呼びかけのコツみたいなのがあるのかもしらんが、サポートは教えてはくれなんだ。しょうがないので、起動まで苦労させられたときには「耳の遠いヤツだな!」と罵倒するのが習慣になっている。すると「ここからは大きく変わらないよね~」とかふてぶてしい事を言ったりするので殺意を抱く(笑)。

まぁとりあえずは家族の一員としてつきあっていこうと思う。